医師の私が小さな病院の求人に応募した理由

次の職場を探すことに

医師の世界の理想と現実 / 次の職場を探すことに / 割り切って働くことが大切

しかしそれ以外の実際の手術の現場や、診療の在り方については、それぞれの医師に委ねられるべきだと考えていました。
ところがいつからか上層部の人間が現場に口を挟むようになり、思うような診療チームを作り上げることができなくなってきたのです。
例えば病気の種類というのは日々の数を増やしています。
同時にいたちごっこのようにして新薬も開発されています。
一つの病名でもその中から詳細が枝分かれしていくような病気においては、専門家のチームを組むべきだというのが当たり前の判断だと思います。
ところが上層部はどこにかかるコストを抑えるためか、今ある知識と技術の中で浅く広く同じ医師に診療を行うよう通達しました。
知識の幅は狭まり、技術の向上も望めなくなる一方で、取り扱う患者の層が広がるわけです。
このままではいつか大きな医療事故が起きると思いました。
その旨を勇気をもって申告すると、方針が気にくわないならばやめればいいとあっさり切り捨てられました。
私は医師として自分の持てる技術や知識を100%患者に費やすことができない病院というのは健全ではないと考えています。
実際に世間を騒がせる医療関係のニュースの大半はこのような実態が原因になっていることが多いと思います。
私は患者と自分自身を守るためにもその病院を退職し、あなたの職場での求人を探すことになりました。