医師の私が小さな病院の求人に応募した理由

割り切って働くことが大切

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私は求人を探すことにおいて、収入といった面はあまり気にしないようにしました。
給料が良くてもいつか大きな事故を起こすかもしれない、取り返しのつかない責任を負わされる可能性があるというプレッシャーの中で働くのは、大変なストレスになるからです。
多少待遇面が悪くても、医師としてきちんと患者と向き合える環境で、やりがいのある仕事をしたいと考えました。
色々探してみましたが一番良いのは実際に働いている人たちの、現場の声に耳を傾けることだと思いました。
私が今働いている病院は、以前の職場に比べるととても小さな病院で、ベッドの数も少ない街のコミュニティに馴染んだ職場となっています。
少人数制ですのでとても忙しく、負担を感じることもありますが、スタッフ全員が同じ志をもって、仕事に打ち込んでいます。
待遇面はたしかに随分減額されてしまいました。
しかし、それも考えてみれば当然のことで、前回の職場で給料が良かったのは、浅く広くの医療を現場に押し付けて、その分の浮いた利益が還元されていたからです。
たとえ給料が安くなったとしても、振り込まれた額に誇りを持てるのは今の病院での仕事だと胸を張っていえます。
私の判断のすべてが正しいとはいえません。
大手の病院はたくさんの人が働いていますので、それぞれの人件費や医療機器、薬にかかる費用を考えると、病院側の内部留保はいくらあっても足りないくらいでしょう。
割りきって働ける人材が必要であるというのもこの世界の現実といえます。